ビッグダディみたいな大家族にとって、子型特約付きの医療保険はお宝保険!?

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医療保険やがん保険には、本人型(本人のみ)、妻型(本人+配偶者)、子型(本人+20歳未満の子)などのタイプがあります。本院型の保障金額に比べて、妻型・子型は6割や4割程度が一般的です。保障金額が抑えられていることや、離婚によって保障がなくなってしまうなどのリスクがあるため、最近で本人型の契約が圧倒的に多くなっています。

保険金の不払い問題が世間を騒がせて以降、監督官庁は保険会社に対して支払い漏れや請求漏れの改善を強く求めています。特に子型保険は請求漏れなどが発生する可能性が高いため、現在は子型の医療保険を取り扱っている会社自体が少なくなっています。では、保険契約者にとって、本人型に比べて保障が抑えられている子型の医療保険は、損な商品なのでしょうか。

今回は、ちょっと古いですが、ビッグダディの家族を例にして説明いたします。

ビッグダディこと林下清志さんは、最初の妻である佳美さんとの間に長女・愛美さん以下、末子・紬美ちゃんまで、4男・5女の実子がいます。そもそも、ビッグダディが保険に興味があるとは思えませんが、便宜上、長女・愛美さんの誕生を機に、子型の医療保険に加入したとします。愛美さんが20歳になるまで、当然ながら保障は継続します。愛美さんに続いて、長男の新志さんが誕生しました。長男の誕生を喜んだビッグダディは、新たに子型の医療保険に加入しようとしたところ、保険会社の担当者から”必要ないですよ”と言われました。なぜでしょうか。

子型の医療保険の多くは、”加入後に出生した子は自動的に保障の対象になる”からで、通常保険に加入するときに必要な”告知義務”がありません。つまり、加入後に出生した子が、万が一先天性の異常をもっていたとしても、子型の医療保険のお支払い対象になります。しかも、追加の保険料もいりませんので、子供が多ければ多いほどお得になる、まさにお宝保険なのです。ビッグダディは佳美さんとの間に9人の子供がいますので、長女・愛美さんの時に加入した子型の医療保険で、なんと9人分の保障が用意できるのです。

なお、ビッグダディは佳美さんと別れた後、5人の連れ子がいる美奈子さんと再婚しています。美奈子さんの連れ子5人は、上記子型の医療保険の対象となるのでしょうか。ビッグダディと連れ子5人が養子縁組をしたとしても、”新たに出生した子”には該当しないため、原則としてお支払いの対象外となります。

余談ですが、ビッグダディが最初の妻である佳美さんと結婚していた時に、佳美さんと妻型の保険に加入していたとしたら、再婚した美奈子さんはお支払いの対象となるのでしょうか。保険約款では、”配偶者は戸籍上の妻”としており、美奈子さんも”戸籍上の配偶者”の要件は満たします。ただし、子型とは異なり、”新たに配偶者となった人は自動的に保障の対象となる”との記載はないため、佳美さんと結婚していた時に加入した妻型の保険はお支払い対象外です。なお、佳美さんはビッグダディと離婚した時点で、”戸籍上の配偶者”ではなくなりますので、自動的に保障の対象外となります。もしかしたら、妻型や子型が廃れてしまったのも、離婚や再婚が一般的になり、保障の対象が複雑になってしまったからもしれません。

子型の医療保険は、最初の子供が生まれた時に加入しているケースがほとんどです。今回の事例のように、2番目以降の子供は自動的に被保険者になる契約が多いですので、請求漏れの入院や手術がないか、確認してみてはいかがでしょうか。

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